
評価
★★★★☆
感想
あの中古車販売で有名なガリバーの創業メンバーであった著者は、人事評価と教育育成に長年携ってきた。従業員10名から3,000名もの大企業に発展したのは、組織力の高さが主因という。そのために、リーダーのマインドセットと組織マネジメントスキルをどのように向上させるかをこの本で説いている。
マインドセットとは、単純にいうと、人のせいではなく、自分自身の責任感と主体性を持って仕事をする、当事者意識のことであると私は理解した。
マインドセットが高い人とは、当事者意識が高いため、当然覚悟がある。逆にマインドセットが低い人は他責傾向にある。
端的にいえば、マインドセットが高いメンバーで組織を作れば、仕事の結果や部下のやりがいは勝手についてくるというわけである。
そのため、日々の業務の中で、できるだけマインドセットを上げるにはどうするかという観点で部下に接していくことが大事だと感じた
この本では、マインドセットとスキルの相関関係を表したMSマトリクスにより自チームを整理させている。実際に、私はスキルとマインドセットはほぼ相関関係があると感じた。
それは、若く比較的経験の浅い社員は、MSマトリクスも左下に位置し、キャリアのあるいわゆる中堅リーダークラスになるにつれ、右上に上がってくるためである。
そして、このマインドセット教育は、まずは自分の味方、リーダークラスからはじめだ方がよい。なかなか左下のゾーンの社員まで高いマインドセットを持たせることは簡単ではないからである。つまり、自分の味方はまずは自分の想いが分かる人間から、という訳である。
そして、リーダークラスには思い切って権限委譲することでよりマインドセットを向上させることができる。それは選択や決定も任せるということであり、そこでの失敗はその部下の当事者意識の芽生えになる。本当に大事なのは、プロジェクトの成功という結果ではなく、結果に向かってこだわりを持って仕事をする姿勢や行動である。これには胸を打った。
最後に、マインドセットを高める方法として、弁証法的会議を推薦しており、自分のチームのグループミーティングで即実践しようと思ったので、以下に紹介する
〈この本を読んで実践しようと思った弁証法的会議のポイント〉
- その会議で決めきる。
- それは誰かの案ではなく全員の案とする
- 会議の後で自分の意見は違ったと発言をしない
- なんでも発言してよい。間違っててもレベルが低くても構わない
- ただし、必ず最低一回は発言すること。相乗りはダメ
- 最終意思決定者は、タイムキーパーの人。その人は今日の議題を結論づける。多数決で決めるはダメ。ただし、決まったことは全員の結論。選択(決定)したものを正解にしていく
